佐々木朗希だけじゃない。岩手の公立校の強肩強打捕手にプロも注目

とくにバッティングのいいチームなので、配球を考えないと。春にケガしていたピッチャーも戻ってきたし、いい変化球を持っているピッチャーもいるので抑える自信はあります」
 今夏の岩手は怪物・佐々木朗希を擁する大船渡が全国的に注目を集めている。同じ岩手の県立高校のドラフト候補として、石塚はこれまでメディアから何度となく「佐々木くんを打つ自信はある?」と聞かれ、そのたびに「速球なら自信があります」と答えてきた。だが、夏を直前にして心境の変化があったという。
「ついこの前、青森山田の堀田賢慎と対戦したんですけど、140キロちょっとのストレートが低めにどんどん来て、手が出ませんでした。朗希はこれより20キロも速いのか……と思うと厳しいんですけど、すべてマックスの力で攻めてくることはないですから。カウントを取りにくる球をしっかりと狙えたら、勝負できると思っています」
 お互いに決勝に残らなければ、大船渡と対戦することはない。だが、佐々木とのリアルな対戦イメージを描いていることは、本気で甲子園を狙っていることの証でもある。
 夏の大会を直前に控えた練習中、石塚の視線の先で、ノック中の石橋監督が大声で選手に指示を出していた。先ほどまで選手に冗談を飛ばしていた雰囲気から一転、グラウンドには緊張感が漂っていた。石橋監督にとっても、甲子園は秋田工時代に出場して以来、33年遠ざかっている場所である。

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