J1優勝争い&残留争い展望。カギは主力移籍の影響を最小限にすること
2019年07月12日 06時17分 Sportiva
福田正博 フットボール原論
■J1は後半戦に入り、上位争いと残留争いがさらに熾烈になってきている。元日本代表の福田正博氏が考える優勝候補はどこか? カギを握るプレーヤーは? 展望を語ってくれた。
優勝争いや残留争いは、後半戦が進むに連れてさらに熱を帯びていきそうだ。また、主力選手が海外クラブに引き抜かれてしまうと、計算が立たなくなってしまうJリーグならではの難しさもある。
この影響を大きく受けそうなクラブのひとつが、FC東京だろう。開幕から首位を走っているが、その立役者の久保建英がレアル・マドリードへ移籍した。その大きな穴を長谷川健太監督がどう埋めるのかに注目している。
FC東京の攻撃を引っ張る永井(左)とディエゴ・オリベイラ
FC東京は昨年も前半戦首位を走ったが、ディエゴ・オリベイラの得点がストップすると失速。今季も、4月28日の松本戦でのゴールのあと、ディエゴ・オリベイラと永井謙佑が7試合連続でノーゴールと、前線の得点力不足に陥った。
その前半戦に勝ち点を積み上げられたのは、久保の存在が大きかったと言える。ディエゴ・オリベイラと永井が無得点に終わった5月4日から6月1日までのリーグ戦5試合のうち、久保は3試合で4ゴールと勝利に貢献していた。
後半戦でディエゴ・オリベイラと永井の得点ペースがダウンしないとは限らない。