新国立競技場に東京五輪後の負の遺産化懸念 最大の問題は使用目的の未決定

新国立競技場に東京五輪後の負の遺産化懸念 最大の問題は使用目的の未決定

記事まとめ

  • 新国立競技場の完成が迫っているが、五輪後の後利用を巡っては迷走が続いているよう
  • 新国立は球技専用に改修することが決定も、陸上トラックを残すことになったと報道
  • 五輪後に新国立を何のために使うか決まっておらず、負の遺産化を懸念する声

やっちまったな、新国立競技場。五輪後改修せずで、負の遺産化懸念

やっちまったな、新国立競技場。五輪後改修せずで、負の遺産化懸念

やっちまったな、新国立競技場。五輪後改修せずで、負の遺産化懸念の画像

いよいよ完成が間近に迫ってきた新国立競技場だが、五輪終了後の「後利用」問題を巡っては迷走状態が続いているようだ。2017年には「五輪終了後は球技専用に改修する」と決まっていたのだが、先日、一転して「陸上トラックを残すことになった」と報じられたのだ。


公開された、完成間近の新国立競技場の内部

 しかも、その最大の理由は「陸上競技振興のため」とかでなく、「改修費がかかりすぎるから」というのだ。まったく理念のかけらも感じられない論議が続いている。

 1500億円超という巨費を投じて建設される新国立競技場。完成後は維持費だけでも毎年20億円以上がかかると言われている。

 シンプルな構造の旧国立競技場に比べて、構造が複雑な巨大スタジアムは維持費も跳ね上がるのだ。従って、採算が取れる見通しもまったく立っていないのが現状だ(もちろん、あの「ザハ・ハディド案」に比べれば建築費も維持費もかなり縮小されてはいるのだが……)。

 最大の問題は、東京五輪終了後にあの巨大なスタジアムを何のために使っていくのかが、まったく決まっていないことだ。

 スタジアムとして活用できたうえで赤字になってしまったのなら、「日本のスポーツのためのコスト」と考えて納得することもできるが、十分に活用できずに毎年巨額の維持費だけがかかるというのでは、納税者としてとうてい理解できることではない。

1 2 3 4 次へ

関連記事(外部サイト)