「若い衆の頃は地獄でした…」琴欧洲はなぜスピード出世できたのか?

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向正面から世界が見える〜
大相撲・外国人力士物語
第1回:鳴戸親方(2)

 ブルガリア出身の初めての大相撲力士として、大関まで昇りつめた琴欧洲。202cmの長身、握力120kgのイケメンは、「角界のベッカム」と呼ばれて、絶大な人気を得た。

 彼は、とある日本人の誘いを受けて、「体験入門」のつもりで日本にやって来た。その帰り際、瞬間的に強い”縁”を感じて、大相撲界への入門を決断した――。

       ◆       ◆       ◆

「日本に行って力士になる」と決断した私は、一旦ブルガリアに帰国し、10日間くらいで身辺整理を済ませて、2002年9月、佐渡ヶ嶽部屋に正式に入門。そして、11月の九州場所で初土俵を踏むことになりました。

 四股名は、「琴欧州」(2006年に、琴欧洲に改名)。佐渡ヶ嶽部屋の力士の四股名には、全員「琴」の字がつくのですが、ヨーロッパ出身だから「欧州」。

 私を大相撲に誘った中本淑郎さんは、「『ヨーロピアンハープ』だ! いい四股名だろう」と言っていましたが、当時日本語がほとんどわからなかった私には、四股名の意味すらわかりませんでした。

 相撲部屋での生活で一番困ったことは、日本語が理解できないことでした。

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