遅れてきた東洋大3羽烏のひとり。中日・梅津晃大はスケールがちがう

危なげなく三者凡退に打ち取った。
 2回も、4番のDH・中山翔太(ヤクルト)を見逃しの三振、5番・伊藤裕季也(DeNA)をサードゴロ、6番・茶谷健太(ロッテ)をショートフライと、2イニング連続の三者凡退。ヒットどころか、バットの芯でとらえられることも、タイミングを合わされることもない、まさに”完璧”なピッチング。梅津の潜在能力の高さを、あらためて思い知らされた。
 梅津は大学時代、上茶谷大河(DeNA)、甲斐野央(ソフトバンク)とともに”東洋大三羽烏”として注目を集めていたが、ケガなどもあって彼らほど実戦経験は積んでいない。
 ドラフト2位で中日に入団するも、右肩に”インピンジメント症候群”という症状が出た。インピンジメント症候群とは、肩を上げようとしていくと、ある角度で痛みや引っかかりが起こり、それ以上、上がらなくなることである。
 ウエスタンリーグで投げられるようになったのも5月あたりからで、フレッシュオールスターでの登板を聞いたときも、「本当に大丈夫なのか……」と思っていたほどだ。だからこそ、あれだけのボールを投げたこと自体、驚いたし、うれしかった。
 ボールの威力も投げっぷりも見事だったが、思わず「すごい」と感心したのは、ストレート1本勝負と見せかけておいて、打者にも見ている者にもわからないように、こっそりとボールを動かしていたことだ。

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