自動車教習所の教官が選手。梅田学園の奮闘に都市対抗の面白さを感じた


 そんな梅田学園が今夏、社会人野球のひのき舞台である都市対抗野球大会に初出場を果たした。一塁側の応援スタンドには、4000人近い梅田学園の応援団が陣取った。
 梅田裕樹部長によると、「応援に来られた方のほとんどが宮崎県人会の方々で、ウチの職員は20人くらいだと思います」と言う。それもそのはず。7月中旬にもなると団体の予約が入るなど、本業が忙しくなるからだ。自動車学校にとって夏休みは、春先と並んで繁忙期なのである。

シティライト岡山戦で本塁打を放った梅田学園のベテラン選手・堤喜昭

「応援席がすごく埋まっていたのでビックリしました。『これだけ応援してくれる人がいたんだな……』と実感しました」
 そう語ったのは、入社13年目の堤喜昭である。創部2年目に入社し、在籍年数はチームトップのベテラン内野手だ。本業では普通車、準中型車、中型車、普通自動二輪の指導員資格を持つ。来年1月には技能検定員の資格試験を受ける予定だという。
「入社当時は『都市対抗に出る!』と言っていても、口だけでイメージは全然湧いていませんでしたから。九州の予選に出ても、いつもコールド負けで帰っていたので」
 堤は爽やかな笑顔をたたえて、そう振り返る。社業と野球の両立は心身ともに負担のかかることだった。試合に行けば、胸の「うめだがくえん」という平仮名のロゴマークを見た相手選手から「学生かな?」と勘違いされることもしばしば。

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