オリックス中川圭太が最後じゃない。ふたりのPL戦士が都市対抗で躍動

仕草のひとつひとつが変わってきましたよ」

 これまでの前野は毎年のようにドラフト候補に挙がりながらも、もう一押しが足りずにプロ入りを逃し続けてきた。185センチ83キロの体躯からとてつもない大ホームランを飛ばしたかと思えば、タイミングが合わないと実にあっさりと凡退する。不安定な内野守備も足を引っ張り、せっかく類まれなパワーを秘めていても、スカウトの評価は上がってこなかった。

 しかし、高卒6年目を迎えた今年、前野には明らかな変化が見える。前野は言う。

「これまでは自分のことばかりを考えていて、結果も出ませんでした。だから『変わらなアカンな』と、自分でチームを引っ張っていこうと決めたんです」

 具体的に変えたのは「打率を上げることと、声でチームを盛り上げること」だと言う。
 打撃フォームは見るからに変わった。以前まではグリップを高い位置に据えていたが、今は低い位置になり、ややヒッチ(グリップを上下動させる動作)も入れるようになった。前野にその意図を聞くと、意外なことを教えてくれた。

「冬場に20〜30分かけてノンストップで打ち込んだんですけど、上に構えているとしんどいので、(グリップが)下がっていったんです。それで、今の位置がしっくりくるようになったんです」

 以前まではバットを長く握っていたが、今では指1〜2本分短く握っている。

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