アンディ・マリーと英国民の確執。あれから13年…誰もが愛す存在に

この結果は、それまで彼の復帰に懐疑的だったメディアを色めき立たせ、数々の憶測を呼んでいく。
「果たしてマリーは、ウインブルドンで誰と混合ダブルスを組むのか?」
「今後、シングルスへの復帰はあるのか?」
 これまでとは異なる注視を浴び、マリーは13度目のウインブルドンへと向かっていった。

 待ち望まれた復帰戦となる男子ダブルスは、大会4日目のナンバー1コートで行なわれた。ペアを組むのは、ダブルスの名手ピエール=ウグ・エルベール(フランス)。最近はシングルスに専念し、ダブルス出場は控えていたが、今回はマリーのためにひと肌脱いだ形となった。
 コートに向かうマリーは、「ナーバスだった」ことを認めている。パートナーとの連係も手探り状態のなか、第1セットは失った。
 だが、第2セット以降は多くの選手が「天性の優れた感覚」と賞賛する柔らかなタッチで、多くのボレーを決めていく。第3セット終了時には照明を灯すために、今年からナンバー1コートに新設された開閉式の屋根が閉じた。
「屋根が閉まってからは、観客の声がより大きく聞こえて、さらにすばらしい雰囲気だった」
 閉ざされた空間で高まる熱のなか、マリーは1万人を越える観客の声を全身に浴び、復帰戦を逆転勝利で飾った。
 男子ダブルスは2回戦で敗れたマリーだが、ファンが一層楽しみにしていたのは、セリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)との混合ダブルスだったかもしれない。

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