車いすラグビー日本代表、倉橋香衣。女性だからの注目に「正直悔しい」


 コート上の4選手は持ち点の合計を8.0点以内で編成しなければならない。ただし、女性が加わる場合は1名につき合計点が0.5点プラスされる。
 持ち点0.5点の倉橋が入ったラインナップでは、上限が8.5点となり、チーム編成の幅が広がった。
 代表入りから約2年。オアーHCは、「彼女は(車いす)ラグビーへの理解度を深めている。東京2020大会ではキープレーヤーになるだろう」と話し、評価をさらに高めている。
 だが、当の倉橋は、「まだまだ課題ばかり」と話す。「試合展開によって求められるプレーは違います。どんな展開でも対応できるように、すべてを伸ばしたいです」
 子どもの頃から体を動かすことが大好きだった倉橋は、いつも目の前のことに一生懸命だった。小学校から始めた器械体操は、「怖がり屋なので練習は苦手だったけど、技が一つひとつできるようになることがうれしかった」
 高校まで夢中で続けたが、新たなチャレンジをしようと大学ではトランポリン部に入った。あいかわらず怖がりだったが、空中でくるくる回るのは楽しかったと言う。
 3年生になったばかりの大会で決勝直前の公式練習中、ほんの少しタイミングがズレてしまい、頭から落下。首の骨が折れ頚髄を損傷する大ケガで、胸から下にまひが残った。動くのは腕と肩から上だけ、握力もほとんどなくなったが、周囲の心配をよそに、「やってもうた、とは思ったけど、ドンって落ち込むことはありませんでした」と振り返る。

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