車いすラグビー日本代表、倉橋香衣。女性だからの注目に「正直悔しい」


 一日も早く復学し、友だちとまた楽しい時間を過ごしたくて、とにかくリハビリに励んだ。ベッドで上半身を起こすことから始まり、少しずつできることが増えていくのが楽しかった。
 車いすラグビーに出会ったのは、リハビリも終盤に入った頃。自立生活訓練を受けたセンターで誘われ、見学して驚いた。
「えっ? 車いすでぶつかっても、いいの?」
 車いす生活になって以来、「気をつけて」「危ないよ」と言われ、車いすの乗車には自ずと慎重になった。でも、ラグビーでは衝突も転倒も当たり前。我慢する必要はない。その「非日常感」に一瞬で心を奪われた。
 日本代表も多数所属する強豪チームのBLITZ(ブリッツ)に入り、初挑戦のラグビーと向き合った。技術や戦術を教わり、頭の中でイメージしたプレーを実戦の中で試す。
「なるほど、こういうことか〜」
「できた!」
 手ごたえを一つひとつ積み重ね、少しずつ自信に変わっていく毎日が楽しかった。
 車いすラグビーでは各選手が役割を持つ。倉橋のように持ち点の小さいローポインターは主に守備を担う。攻撃を担う持ち点の大きなハイポインターがボールを運びやすいように相手選手をブロックして道を作り、スペースを空ける。

ローポインターとしての役割をしっかりと遂行する

 日本代表にも選ばれ、求められるプレーの幅も広がり、精度も求められる。

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