車いすラグビー日本代表、倉橋香衣。女性だからの注目に「正直悔しい」

今の目標は守備のスペシャリストとして、チームに貢献することだ。例えば、もし、自分より持ち点の大きなハイポインターをブロックできれば、チームはさらに有利になる。
 狙った相手を確実に止めるには、後ろから追いかけたのでは間に合わない。相手の動きを読み、先回りすることが必要だ。「私はただでさえ動きが遅いのに、迷ったらなお遅くなる。私が迷えば、周りも迷う。ここと決めたところに先回りする。その判断を早く正しくできるようになりたい」
 東京大会も近づき、車いすラグビー人気の高まりに伴い、チーム唯一の女性である倉橋への注目も高まっている。「競技のPRや女性への普及」を意識し、取材にも臨んでいるが、複雑な思いもあるという。
「男女混合なので、コートに女性選手がいるのは当たり前。女性というだけで注目されるのは、正直、悔しいです」
 2017年12月、女性選手の強化を目的に女性だけの大会がパリで開かれ、倉橋をはじめ、世界各地から約40名が参加した。女性しかいないコートは違和感があり、スピードやタックルの強さも男性選手とは違っていた。だが、「ラグビーが好き」という気持ちや、パスの正確性やポジション取りのうまさなど、それぞれの個性を生かしたプレーや試合運びには、「男女差はない」と感じたという。
 だからこそ、「女性だから」でなく、「倉橋だから」と起用される選手になることを目標に置く。

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