F1を目指す世界中の若手有望ドライバーが、いま日本に集まる理由

レッドブルはシーズン終了を待たずに見切りをつけた。

 その代わりに起用されたのが、メキシコ出身のパトリシオ・オワード(20歳/TEAM MUGEN)だ。昨年、北米のインディライツ・シリーズでチャンピオンを獲得し、今年はインディカーやFIA F2などにスポット参戦していた。そこでの活躍が目にとまり、スーパーフォーミュラ参戦の話が舞い込んできた。
 もちろん彼も、将来はF1を目指しているドライバーのひとり。スーパーフォーミュラについては、「F1に行くためには経由すべきカテゴリーだ」と語っている。シーズン後半戦はスーパーフォーミュラで結果を残すことに集中したいと抱負を述べた。

 しかしオワードにとっては、日本のコースも、SF19というマシンも初体験。第4戦・富士の初日の練習走行では、最下位のタイムだった。ところが、翌日(予選日)の朝に行なわれたフリー走行では、なんと8番手のタイムを記録。ホンダ/M-TECエンジンを搭載するマシンのなかで最上位をマークするなど、早くも才能の片鱗をのぞかせた。

 ウェットコンディションの予選ではスピンを喫してしまい20番手となったが、決勝ではミスのない走りで14位フィニッシュ。ぶっつけ本番の状況ながら走り抜いたことについて、TEAM MUGENの中野信治監督はオワードを高く評価した。

「吸収するスピードが速い。ドライ路面では早いタイミングでタイムを出せるようになったし、ウエット路面でも着実にラップタイムを上げていた。彼の学習能力の高さは、すぐに見て取れました」

 バンドーンやガスリーに続き、日本から世界に羽ばたくのは誰か――。シーズン後半戦もF1を目指す若手ドライバーから目が離せない。

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