悲願の甲子園へ前進。死闘を制した佐々木朗希が対戦相手に伝えた決意

変化球はワンバウンドになる球を見極めて、ストライクゾーンにくる球を打ちにいく。6番の横山を含めてとくに中軸の選手たちは成長を見せてくれたと思います」
 盛岡第四は春の岩手県大会準優勝チームだ。春の県大会準決勝では、強豪・盛岡大付を3対2で破った実力がある。
 2番を打ち、第1打席では極端にスタンスを広げる変則打法で佐々木を惑わせた高見怜人は言う。
「実際に対戦してみて、スピードにはついていけました。スライダーも食らいつくイメージでいけば、ヒットにできたので」
 9回裏、横山の同点タイムリーが飛び出したあとも盛岡第四のチャンスは続き、二死満塁で高見が打席に入った。及川監督は「高見は速いボールを運ぶスイングができて、花巻東の西舘(勇陽)くんからホームランを打ったこともあります」とサヨナラ勝ちへの期待を込めて送り出した。
 しかし、カウント1−1からの3球目、高見がとらえた打球はレフトへの力ないファウルフライになった。高見は佐々木の速球をそれほど速いとは感じなかったが、あることに気づいていた。
「スピードにはついていけたんですけど、ボールによって伸びが全然違うんです。とくに高めのボールはスピン量があって、伸びを感じました」
 いくら佐々木が超高校級の怪物とはいえ、まだ1球ごとの精度にはムラがある。同じ150キロ台の球速が出ていても、打者にとって打ちづらく感じる球とそうでない球があるのだ。

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