松田丈志の目。瀬戸大也、松元克央のメダルに見る自己記録更新の大切さ

2年間の地道な努力が実を結んだ瞬間だった。

 一方、ハンガリーのクリストフ・ミラークは、1分50秒73と驚異的な世界記録を樹立した。

 以前の記録は、”水の怪物”マイケル・フェルプスが、2009年の世界選手権で記録した1分51秒51だったが、これはいわゆる高速水着時代のもの。しかし、10年間破られなかった記録を、いとも簡単に0秒78更新した。2位の瀬戸に3秒の差をつける圧倒的なタイムだ。

 前半の100mの52秒88という入りも驚異的だが、後半の100mのラップタイムが57秒85で、後半の100mだけで瀬戸よりも2秒速い。

 ミラークは100mバタフライでも50秒62というすばらしいタイムを持っており、今大会は100mバタフライ前回大会チャンピオンの、ケイブ・ドレセルとの対決も楽しみだ。

 身長190cm、リーチ200cmの19歳の身体はまだ筋量も少なく見えるし、今後まだまだ記録を伸ばしそうだ。とんでもない選手が出てきた。
 世界水泳の競泳の日程は折り返しを迎え、残り4日間となった。日本は現時点でメダル2つと苦戦が続いている。何より寂しいのは自己記録を更新している選手が少ないことだ。

 厳しい派遣標準記録を突破してきている選手たちばかりだからこそ、自己記録を更新した選手は、決勝進出やメダル獲得など目標達成につながっている。原点に立ち返り、まずは自分の記録を更新することに集中してもらいたい。それができなければそもそも勝負のステージにすら立てないのだ。

 今日は男子200m平泳ぎに、世界記録保持者の渡辺一平が登場する。瀬戸大也の200m個人メドレー決勝も行なわれる。連日のメダル獲得に期待したい。自己記録を更新できれば、目標を達成することができるだろう。

前へ 1 2 3 4 5

関連記事(外部サイト)