柴崎岳、岡崎慎司が戦うスペイン2部は、天国と地獄が隣り合わせ



 スペイン2部の戦いは苛烈を極める。そのレベルはオランダ、ベルギー、ギリシャ、オーストリア、スイスなどの欧州中堅の1部リーグに匹敵、もしくは上回るだろう。実際、スペインで無名の選手が中堅国のリーグで活躍することはままある。たとえば、スペイン1部では鳴かず飛ばずだったホナタン・ソリアーノは、オーストリアで3年連続の得点王に輝いている。

 しかし「地獄」と言われる所以は、その競争のし烈さだけではない。

 スペイン2部の環境は、実に厳しいものがある。

「2部時代は長時間のバス移動が当たり前。選手みんなでコーラを分け合って飲んで、それはそれで楽しかった」

 2部から1部に上がったクラブのベテラン選手が感慨深げに語っていたことがある。高額の放映権料などが見込める1部と違い、2部クラブの資金繰りは苦しい。必然的に選手の年俸も抑えられる。
 たとえば、乾貴士が復帰したエイバルは、長年、2部で健闘していたクラブだった。2部時代のクラブ年間予算は200万ユーロ(2億6000万円)に満たなかった。しかし、昇格した年に1800万ユーロ(約23億円)に大幅アップ。ほぼ10倍になったが、現在は25倍の5000万ユーロ(約65億円)にも達する。ちなみに2部時代、5000人の収容人数だったスタジアムは改修され、現在7000人を超えている。

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