昨夏からメンタル強化も実らず。高校BIG4・西純矢は美しく負けた

昨夏からメンタル強化も実らず。高校BIG4・西純矢は美しく負けた

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「この3年間が本当に楽しかったので、泣いて終わるよりも笑って終わりたかった」

 敗戦後、創志学園(岡山)のエース・西純矢(じゅんや)の目に涙はなかった。

 テレビ用のコメントを撮り終えたあと、多くの報道陣に取り囲まれた。取材が始まろうかというタイミングで、「暗い感じは……」とつぶやいた。

 暗い雰囲気の最後はやめましょう——。

 そんなニュアンスを含んだ西の微笑みから、高校ラスト登板、ここまでの歩みを振り返る時間がスタートした。


岡山大会の準決勝で敗退した高校BIG4のひとり、創志学園の西純矢

 常に注目と隣り合わせの高校野球生活だった。ヤングひろしま(広島)に所属した中学時代はジュニアオールジャパン(通称NOMOジャパン)に選出された。当時のチームメイトにはセンバツ優勝投手になった石川昂弥(東邦/愛知)、高校球界を代表する左のスラッガーとなった黒川史陽(智弁和歌山)らがいた。

 初のベンチ入りは1年春の中国大会。ややサイズが大きく感じられる、真新しいユニフォームに身を包んだ「背番号11」がブルペンに現れると、同じく大会に出場していた他チームの指導者がこんな言葉を発した。

「あ、今ブルペンで練習してるの、ジャパンの子ですよね? これから楽しみですよねえ」

 視線の先にいた「楽しみな存在」は、約1年後に全国区の知名度を得る。

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