佐々木朗希だけじゃない。甲子園に出られなかった多士済々の精鋭たち



 力任せじゃないからコントロールに破たんがなく、カーブ、スライダー、チェンジアップ、フォーク……多彩な変化球も荒れることなく、きっちり投げ込んでくる。

 堀田のすばらしいところは、カウントが取れる変化球を、最低でも2種類は用意してマウンドに上がることだ。変化球で簡単にストライクが取れる高校生って、じつはそれほど多くなく、安定感という部分では間違いなく全国レベルの投手だ。
 県下屈指の進学校だから「甲子園は厳しいだろうな……」と思いながら、好投手がいるため、つい甲子園で投げる姿を想像してしまう。茶谷哲兵(3年/右投右打)がエースを務める西宮東高校は、甲子園から徒歩5分ぐらいのところに位置し、これまで甲子園出場経歴がないことから「甲子園に一番近く、遠い高校」として知られている。

 茶谷は、サイドハンドから140キロを超すストレートを投げ込む本格派だ。これまでサイドハンドの高校生を何人も見てきたが、これだけ強い球を投げる投手は初めてかもしれない。

 春の県大会で好投した投手が、夏に打ち込まれるというシーンはこれまで何度も見てきた。夏は打者の振りも鋭くなり、しかも春に好投したとなれば当然マークも厳しくなる。それなのに茶谷は、春に続き夏も自慢のストレートで打者から面白いように空振りを奪っていた。

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