佐々木朗希だけじゃない。甲子園に出られなかった多士済々の精鋭たち

決して力任せになることなく、それでも140キロをマークしながら、スライダー、チェンジアップを交えた緩急で、明石商の強打者たちを翻弄していた。

 ピッチングの肝とは、いかに打者のタイミングを外すか……松本のピッチングを見て、そのことを再認識させられた。バットの芯を外し、思いどおりのスイングをさせなければ強力打線だって怖くない。だからこそ、甲子園の大舞台で東海大相模(神奈川)、智弁和歌山、花咲徳栄(埼玉)といった全国屈指の強力打線と松本が対戦する姿を見たかった。

 野手も同じく「甲子園で見たい」と思った選手が、次々と姿を消した。

 スラッガー系なら、開星(島根)の外山優希(3年/右投左打)を挙げたい。開星はリードオフマンの大型遊撃手・田部隼人がプロ注目と言われているが、バッティングに関しては断然、4番を打つ外山だ。


島根大会決勝でも本塁打を放った開星のスラッガー・外山優希

 スイングスピードの凄まじさと、それだけフルスイングしてもまったく体を開かずに打てる技術は、社会人野球でプレーしている選手のようだ。左投手の130キロ台後半のストレートをしっかり踏み込んで逆方向(レフト方向)に長打を打てる。石見智翠館との決勝戦で、延長13回表に勝利を決定づけたかに思えた一発を、左中間中段にライナー性の打球で叩き込んだ。

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