佐々木朗希だけじゃない。甲子園に出られなかった多士済々の精鋭たち

「甲子園でも注目されるに違いない!」と思っていたら、その裏、まさかの逆転サヨナラ負け。本人はもちろん悔しかっただろうが、スカウトたちのため息も聞こえてきそうだ。

“機動力”を兼ね備えたスラッガーなら、浜松工(静岡)の外野手・塩崎栄多(3年/右投左打)。バットの重さをまったく感じない美しいスイングから外野の間を破る打球を放つと、50m5秒台の俊足で二塁打を三塁打にしてしまうスピードを兼備。
 打席での姿、ランニングフォームからスローイングの身のこなしまで、柔軟性とバランスのよさが見てとれる。本格的に野球を始めたのは中学からだが、祖母が日本舞踊の先生をしており、塩崎も幼い頃から優雅に舞っていたという。その頃に覚えたしなやかな所作が、プレーの端々に出ている。

 プレーのスピードなら、上田西(長野)のセンター・齋藤慶喜(3年/右投左打)が群を抜く。ベースランニングはもちろんだが、とくに盗塁のスタートとスライディングの速さを甲子園で見たかった。

 齋藤の盗塁のスタートは「速い」というより、一瞬にして爆発するパワーが見ていて伝わってくる。モーションを盗まれたら、もう捕手は「やられた!」と送球意欲を失ってしまうような破壊力。

 本当にすごいランナーというのは、捕手が送球する前に「もうダメだ……」とあきらめさせられ “快足”の持ち主である。

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