フローニンゲン板倉滉の「なにくそ」精神。デビュー戦を無失点で飾る



 26分、サイドに流れたエメンのFWマルコ・コラルに対して激しくチャージにいった板倉にイエローカードが出た。だが、その後も落ち着きを失うことはなく、時には積極的にインターセプトを狙った。空中戦では周囲の状況を察知しながら、しっかりと味方につなぐシーンも目についた。

 ただ、テ・ウィーリクとのコンビがよかった半面、左SBアミル・アブサレムの裏を突かれた時の対処は、やや甘かった感がある。縦にパスをつける回数も、もう少し増やしたいところだ。しかしながら、昨季2敗と苦手にしたエメン相手のアウェーゲームで、さらにはダービーマッチという環境を思えば、かなり安定した出来だったと言える。
 フローニンゲンのゴールを守るGKセルジオ・パットから見れば、板倉のプレーが無難にいき過ぎている印象もあったのかもしれない。終盤になって左SBへのパスを繰り返す板倉に対し、パットは大きくゴールエリアから飛び出して檄を飛ばした。

 するとその直後の87分、果敢に前に出た板倉は相手のボールをインターセプト。そして左サイドの深い位置までボールをドリブルで運び、中央のMFラモン・パスカル・ルンドクヴィストにパスを出すと、ルンドクヴィストのラストパスを受けたMFアイディン・フルスティッチがGKをかわして決勝ゴールを決めた。

「この日のピッチで最高の選手です!」

 板倉のプレアシストに、オランダのテレビ実況は絶叫した。

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