5季連続甲子園出場の3人が中心。 智弁和歌山が挑む「負けられない夏」

1997年夏の優勝も、レギュラー9人中6人が前年に春夏連続出場を果たした時のメンバーで、2000年夏も下級生の時からチームの中心にいた堤野健太郎、池辺啓二らの活躍によって成し遂げられたものだった。
 ただ、2000年以来の日本一を見据えつつ「勝つことは簡単じゃない。どんな状況でも絶対に緩めないこと」と黒川が言えば、和歌山大会を制した直後に東妻も「ここまではいい感じできましたけど、甲子園はわからないです」と浮かれることなく、冷静に語っていた。甲子園の怖さ、勝負の怖さを知っているからこその言葉なのだろう。

 いよいよ3人にとって、5度目の甲子園が始まる。明日の第1試合で米子東(鳥取)と戦う。

「西川は朝が弱いので、アップの時からしっかり声を出して、頭も体もきっちり起こして、初回から全力で入っていきます」

 そう笑顔で西川をいじった黒川だが、すぐに表情を引き締め、決意を口にした。

「東妻、西川と一緒にプレーできる最後の大会。寂しい思いもありますけど、最後まで3人でチームを引っ張って……もう絶対に負けられない。必ず日本一になります」

 覚悟をもって挑む最後の甲子園。はたして、どんな結末が待っているのだろうか。

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