大坂なおみが目指す新たな自分。真剣と笑顔のバランスを模索している

大坂なおみが目指す新たな自分。真剣と笑顔のバランスを模索している

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「楽しむ」と、「真剣味に欠ける」の境界線は、なかなかに曖昧なものかもしれない。

 ウェスタン&サザン・オープン(シンシナティ)2回戦を戦う大坂なおみの口もとには、常に笑みが浮遊していた。それは、リードした時のみならず、ダブルフォルトを連ねてブレークを許した時すら、だ。


試合中に何度も笑みを浮かべる大坂なおみ

 のちに、彼女はその理由を、客席からの声にあったと説明する。

「私がダブルフォルトをした時に、とても大きな声で『オォ〜』とがっかりした男性がいたの」

 思わず笑い転げそうになるところを必死に堪えた結果が、クスクスと漏れるような忍び笑いだったという。落胆のため息すらどこかうれしく感じたのは、それが自分への強い感情移入からくるものとわかっていたからだ。

 テニスを楽しむ――。

 それは、8月末の全米オープンを終着点とする夏の北米ハードコートシーズンを戦ううえで、大坂が掲げたテーマでもある。

 世界1位の重圧にさらされ、「テニスが楽しめなかった」全仏オープンとウインブルドンを終え、自分の内面とあらためて向き合った大坂は、胸のうちを文章にしたため、自らのSNSで公開した。

 ・全豪オープン以降、テニスが楽しめていなかったこと。

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