本人が自負。「巨人V9を支えたのは柴田、高田、土井、黒江の好走塁」

それからレギュラーになれたの。で、初ホームランはまだ慣れてない左打席だったから、確かなきっかけになった。それで自分で自信がついて、これならスイッチでやっていけると思ったから……。でも、オレはもとから流すのはうまくなかった。イチローみたいに、グッと引き付けて、ポーンと逆方向に打てない」
 子どもの頃の記憶でおぼろげながら、左方向への打球も結構あったのではないだろうか。
「うん。なんかね、イメージとしてはバット短く持って流した、というのがあるみたい。でも、あれは振り遅れてたまたま行っただけ。基本的に全部、引っ張りだったから、同じ右ピッチャーでも、真っすぐとかスライダーのピッチャーは案外うまく打ったけど、緩いカーブとかシュートピッチャーは苦手だった。だから、左打席の打率はよくなくて、サード、ショートに転がして内野安打になる率も高くなかったと思うね。高かったら、トータルの打率はもっと上がっただろうし、3割も3回か4回は打ってたかなぁ」
 実のところは引っ張りが基本だったため、足で稼げるヒットは少なかった。打率3割以上なしでの2000安打達成には、そんな背景があったようだ。ここで田中幸雄の2000安打達成について聞いてみる。
「おお、そうそう、ずっとオレ1人だったんだよな、3割打ってないのは。それで幸雄がやっと入ってきてくれた。はっはっは。

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