本人が自負。「巨人V9を支えたのは柴田、高田、土井、黒江の好走塁」

あくまでも結果的に、赤い手袋がセンセーショナルに見られた。それも70盗塁なんてできた時代だったからであって、今はみんなクイックをやる、ビデオが発達してピッチャーのクセも直されちゃう。オレが走ってたときよりも、今のほうが盗塁は難しくなってるよね。ということは、難しいからこそ、成功させるには技術以上に気持ち、意欲が大事なんじゃないかな。これは盗塁だけじゃなくて、走塁でも同じことだから」
 あくまでも意欲。柴田さんは一瞬、天井を見上げ、グッと身を乗り出して言った。
「たとえば、ワンアウト、ランナー一塁。センター前、ライト前にヒットを打って、それで『三塁まで走って来い』ってコーチがいくら言っても、走者にその気がなければ走れない。でも、そこに打球が飛んだら三塁まで走る、っていう意欲が最初から走者にあって、準備さえしとけば、サードコーチャーなんか見なくたって行けるんだよ。
 で、昨日の試合、ワンアウトでホリンズが一塁にいて、二岡がセンター前に打った。センターが突っ込んできて後逸して、ホリンズがギリギリでホームに還ってきた。このとき、二岡はカットマンの動きを見て二塁で止まったけど、走る意欲があれば、三塁まで行けてるよ。足の状態が悪いのかもわかんないけど、バッターは打ったらもうバッターじゃないの。打った瞬間から走者なんだから」
 6月10日(2007年)の巨人対日本ハム戦。

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