J復帰を望んでいたリージョ元神戸監督。好オファーが届かず中国へ

期待の裏返しで、ケツをひっぱたくような指導だった。たった1、2カ月で、それだけの信頼関係を築いたのだ。

 リージョのサッカーへの知性と情熱が、選手を感化させてきた。その指導を受けた山口蛍、西大伍は日本代表に復帰。控えに回っていた選手も「サッカーがうまくなっている」と嬉々として語っていた。多くのスタッフも心酔していたからこそ、その”辞任”にクラブが一時、騒然になった。
「日本人が日本人を信じている以上に、私は日本人を信じている」

 リージョはしばしばそう言っていた。

「(神戸の監督をして2カ月で)すでに、相手は中盤から前に進めなくなった。昔の神戸は相手次第でプレーしていたが、今は自分たち中心でプレーしている。日本人のよさを引き出せば、主導権を握る試合もできる。だからこそ、日本はワールドカップでも存在感を示しているのだ」

 結局のところ、リージョ神戸のパズルは未完成だった。サンペールを起用した完成図も見られなかったから、その是非を問うこともできない。一方、古橋享梧のように頭角を現す選手もたしかにいた。

 青島黄海では、その挑戦の先が見られるのか――。リージョの漢字名は「利略」になるという。

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