甲子園トリビア。「深紅の大優勝旗」にはラテン語が記されている

甲子園トリビア。「深紅の大優勝旗」にはラテン語が記されている

甲子園トリビア。「深紅の大優勝旗」にはラテン語が記されているの画像

スポルティーバ・トリビアvol.7【甲子園編】

 いよいよ決勝戦を残すのみとなった甲子園。石川県代表の星稜と大阪府代表の履正社。大優勝旗を手にすることができるのは一校のみだ。優勝という金糸の二文字の間には、輝く陽光に月桂樹の葉、翼を広げた鳩がデザインされている。下の「VICTORIBUS PALMAE」の文字はラテン語で「勝者に栄光あれ」という意になる。複数形なので「勝者たち〜」と言った方がいいかもしれない。「栄光」と訳されるPALMAEは「枝」のことだ。モットーにラテン語を使うのはアカデミーでは一般的である。先人へのリスペクトが込められている。


昨年、新調された優勝旗

 月桂樹については、オリーブ説もある。今となっては定かでないが、いずれの葉にしても古代ギリシャから伝わる勝利の象徴である。勝者にはこれらの枝や葉で作った冠が与えられる。古代に倣うならばスポーツの場合はオリーブ冠だ。月桂冠は文化的功労者に与えられる。この意匠は1915(大正4)年に開かれた第1回大会から変わらない。旗は3代目で、昨年の第100回大会を記念して60年ぶりに新調された。

 生地は正絹手織の最高級品で、綴(つづ)れ織りという技法が使われている。一説には古代エジプト発祥の織り方だとか。遥かシルクロードを通って東アジアにもたらされた。

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