「ホンダの総力の結集」をF1責任者が語る。前半戦2勝は予想以上


「昨年型ではMGU-H(※)の軸受け部分を直すのにホンダジェットの技術で助けてもらいましたが、今回は空力設計部分に協力してもらってターボの効率を改善しました。IHIさんと一緒にやっているターボのタービンやコンプレッサー、つまり羽根だったりカタツムリの部分だったり、空気が流れる部分をベースに、航空機エンジンのノウハウで、より少ないエネルギーで高い圧力・差圧を出したり空気流量を出したりといった改良を、さらに加えた形ですね」
※MGU-H=Motor Generator Unit-Heatの略。排気ガスから熱エネルギーを回生する装置。
 ターボ効率の改良というのは、一見するとピークパワーにさほど影響がないように思われがちだ。だが、限られた燃料流量と回転数、回生エネルギー容量のもとで効率勝負となっている今のパワーユニット開発においては、重要な意味を持つ。
 そして何より、これによって得られたのは、気象条件に左右されることのない安定した性能だ。
「パワーを上げればICEからの排圧が下がってターボが回らなくなるのを、ターボ効率を上げることで(排圧低下の影響を気にせず)パワーを上げるという使い方と、ターボが回る分(そこに連結した)MGU-Hの回生量を上げる使い方と、その両方をやる中間的な使い方があります。

 それを、どちらにどのくらい配分するか。

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