F1後半戦展望。スペック4投入でレッドブル・ホンダが主役に躍り出る

そのバランスが、トラブルと無縁のパワーユニット運用を可能にしてきた。
 そして、フランスGPでのデータ分析から、より精度の高いパワーユニットの使い方ができるようになった。あの暑いレッドブル・リンクで攻めた使い方をして勝利をモノにした。それは、これまで以上にパワーユニットを攻めて使えるようになったからだ。
「ホンダはシーズン前半戦、スペック1から3まで投入してきましたが、まずスペック1はシーズン開幕のタイミングに合わせて信頼性とパフォーマンスの(両立できる着地点の)見極めをしたものです。そこからスタートして、その後も順調にスペック2、3と開発を続けてくることができた。パフォーマンスも含めて、明らかにステップアップしてきたと言えます」(田辺テクニカルディレクター)
 山本マネージングディレクターは自身のレース経験も踏まえて、ホンダのエンジニアたちがその勘所を掴んだことがオーストリアGP以降の快進撃の一因だと説明する。
「『自分たちのパワーユニットはここまで性能を引き出せるんだ』とわかったことが、シーズン前半戦の分岐点になったと思います。レースというのは、壊してしまうと結果が出ない。チェッカーフラッグを受けてナンボの世界ですから、そういう意味では田辺も(信頼性を第一に戦う)プロセスをよくわかっているし、壊さないオペレーションをちゃんとやるんです。

(壊さず性能も最大限に引き出す)いい攻めどころを見つけたのがオーストリアGPだったし、ホンダの全員が一段も二段も成長した。

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