八村塁ら最強日本が挑むバスケW杯。強豪国にも「勝負」できる形はある

オリンピックに至っては76年のモントリオール以来、東京まで44年間も出場していない。ラマスHCが掲げるヨーロッパ勢から1勝をあげることは、切実で現実的な目標なのである。
 本番前に国内で行なった強化試合の結果は2勝3敗。ニュージーランド(38位)と2戦、アルゼンチン(5位)、ドイツ(22位)、チュニジア(51位)と戦った。
 その中でニュージーランドとの2戦目とアルゼンチン戦では、終盤に失速して100点越えの失点で負けた。この2試合を振り返って八村が「経験が足りなかった」と言うように、強豪国は勝負どころで一気にディフェンスの強度を上げてくるが、日本はそのギアチェンジについていけなかったのだ。
 以前、06年大会で日本率いたジェリコ・パブリセヴィッチHCは「予選ラウンドを突破するには奇跡が必要」と言っていたが、ラマスHCも同様に「グッドゲームではヨーロッパ勢に勝てない。エクセレントかそれ以上、限界まで出さなければ勝てない」と話す。これが自力出場から21年も遠ざかった国の現在地だ。
 しかし、現在地に立ち止まっているつもりはない。急激な成長を遂げている日本は、限界を出し切るチャレンジに挑み、前に進もうとしている。キャプテンの篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)は「世界を驚かせたい」と言い、渡邊は「今、日本のバスケ界は大きく変わろうとしている。このW杯は日本のバスケ界がもっと大きく前進していく大切な戦い」と覚悟を決めて臨む。

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