森保ジャパンはパラグアイ戦の前半と後半で「違う顔」を見せた

そこで中央にクロスを入れれば、スペースが生まれたゴール前でフィニッシュにつなげることができる。
 前半23分と30分に生まれたゴールが、いずれも両サイドバックのクロスから生まれているのは偶然ではない。前半に日本が記録したクロスは計6本。前線4人に入った縦パスも16本と、日本の攻撃バランスは久しぶりに上々だった。
 また、目立っていた現象は、本来はその中心であるはずの柴崎の縦パスが1本のみだったこと。ポゼッションではなく、ダイレクトパスを多用しながらカウンターを中心とした縦に速い攻撃を目指していたことがわかる。
 実際、この試合のスタッツでも日本のボール支配率は48.3%で、パラグアイの51.7%を下回っている(前半は日本が48.9%、パラグアイが51.1%)。ボールの保持を求めないパラグアイが望まない展開だった。
 ところが、後半に入ると試合のリズムは大きく変化する。ミャンマー戦を見据えた森保監督が前半で堂安、中島、酒井をベンチに下げたことも影響したが、その主な要因はベリッソ監督の戦術変更にあった。
 コンディションの差が明らかになったパラグアイは、後半開始から3人を交代してシステムを4−4−2に変更すると、オーソドックスなゾーンディフェンスに舵を切ったのである。戦い方を変えてきた相手に対し、日本の対応力が問われる展開となったわけだが、残念ながら前半のような意図した攻撃が減少したことは否めない。

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