森保ジャパンはパラグアイ戦の前半と後半で「違う顔」を見せた


 日本の攻撃の中心となったのは、後半から堂安に代わって右ウイングに入った久保建英の積極的な仕掛けによるもの。有効なサイド攻撃から作ったチャンスは58分、左から原口が入れたマイナスのクロスを久保が直接狙ったシュートシーンだけだった。
 後半に見せたそれ以外のクロスは3本のみ。さらに言えば、後半から右サイドバックでプレーした冨安の2本(57分、90分)も、83分に途中出場で左サイドバックに入った安西幸輝のクロス(83分)も、味方に合わず相手にクリアされるなど、本数も成功率も低下した。
 それも含めて、後半の日本の攻撃が行き詰まりを見せたことは否定できない。とくに大迫に代わって永井謙佑が投入されてからは、連動した攻撃が影を潜め、単発の攻撃に終始してしまった印象だ。もしパラグアイが消耗していなければ、日本が押し込まれる時間が長くなっていても不思議ではなかった。
 そういう意味で、前半と後半で違った顔を見せてしまったパラグアイ戦は、2−0の勝利という結果とは別に、課題を浮き彫りにした。
「勝利したことはすばらしいが、試合を決める3点目を奪うチャンスもあり、選手が変わったあとにもっと安定したゲームができたはず」
 森保監督はそう振り返ったが、ベストメンバーで戦った前半と、戦術変更した相手に対応できなかった後半の差は明白だった。この状態が続けば、2次予選、そして最終予選と、この先約2年にわたって代わり映えのしないメンバーで戦い続ける可能性が高まる。
「ベストメンバーで戦い続けることによって、最終予選以降にマンネリ化と行き詰まりを見せてチーム力が低下する」。その傾向が定着している日本代表の歴史を振り返ると、森保ジャパンの今後に一抹の不安を感じてしまう試合だった。

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