巻誠一郎がブラジルのレジェンドから学ぶ「多様なセカンドキャリア」



エジミウソン ブラジルの子どもたちが、サッカーというスポーツに携わる最初のモチベーションは「サッカーで自分の人生を良くするんだ」ということです。日本の場合は親が働いていて、ご飯も食べられますし、学校に通って勉強することもできます。でもブラジルの、貧しい地域の子どもたちはそうではありません。まずクラブに入ってサッカーを始め、「クラブのルールとして、学校に行かなければいけない」となります。学校に行ったうえでサッカーをする日本とは、順序が逆なんですね。

巻 日本では学校に行って勉強して、それからサッカーをするのが当たり前ですが、ブラジルではクラブに入ったから、ちゃんと学校にも行かなければいけないという考え方なのですね。

エジミウソン はい。そのようなところからサッカー選手のキャリアをスタートさせて、自分がサッカーを辞めるタイミングの時に、セカンドキャリアに向けて自分の価値を把握し、できることを明確にしていきました。サッカー関係のアンバサダーをしていますが、リヨンやバルセロナでプレーした経験、サッカーで築いた信用と実績を次のキャリアにどう生かすかという見極めは、現役の時からしていましたし、あらゆる可能性を追求しました。

巻 それが、現在の多様なセカンドキャリアにつながっているのですね。僕も同じように自分の価値に気づき、サッカーだけでなく、医療や福祉、教育の仕事にも、自分がアスリートとして経験してきたことを還元できるのではないかと思いました。

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