習近平も強化を後押し。菊原志郎に聞く中国サッカー育成現場のリアル

その甲斐あって、広州富力のアカデミーは昨年「最優秀育成クラブ」として表彰を受けたという。

 W杯出場、そして優勝という習近平の夢実現に向けて、自国選手の育成に力を入れる中国。リーグの規定を次々に変え、育成に資金が流れるように設計中だ。

「中国スーパーリーグのクラブは、フッキやオスカル、パウリーニョなどのブラジル代表選手やルイス・フェリペ・スコラーリ、マルチェロ・リッピなどW杯優勝経験のある監督を連れてきて、トップリーグのレベルは上がってきましたが、代表チームはそれほど強くなっていません。結局、子どもからしっかりと指導をし、育成することが大事だとわかり、『年間予算の15%をアカデミーに使いなさい』というルールと『移籍金で外国人選手を獲得した場合は、同額を中国フットボール基金に払う』という決まりができました」

 ちなみに、広州富力が2019年1月に獲得した、ベルギー代表のムサ・デンベレの移籍金はおよそ15億円。それと同額が中国フットボール基金に支払われ、若手選手の育成に費やされる計算だ。さらに、広州恒大はレアル・マドリードと提携、広州富力は梅州にもアヤックスと提携したサッカー学校を運営するなど、世界の先端を凄まじい勢いで吸収しようとしている。
「基本的に僕らはクラブの要望に応える立場なので、彼らとうまくコミュニケーションをとって進めることが大切だと思っています。

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