習近平も強化を後押し。菊原志郎に聞く中国サッカー育成現場のリアル

日本はこうだからと押しつけても、うまくいかないですよね。中国人と日本人が協力して、中国の子どもたちを成長させることがポイントで、広州富力の指導者みんなで良いクラブ、良いアカデミーをつくる。その結果、サッカーを通して子どもが成長できたり、関わる人たちが幸せになればいいなと思っています」


学校のグラウンドでの練習だが、施設はかなり充実している(写真は菊原氏提供)

「サッカーに国境はない」とはよく聞くフレーズだが、菊原は海外で指導をすることで、日本にいるとき以上にそれを痛感しているという。

「いまはグローバルな時代で、誰とでもいい仕事をする能力が求められています。そのためには、自分の考えを押し通すだけではダメで、彼らの要望も聞き入れながら、お互いに歩み寄って良い方向へ進んでいかなければいけない。日本は25年前にJリーグができて、外国人選手や指導者から多くのことを学び、最近ようやく『日本代表は日本人監督で』という流れになってきましたよね。中国も、今後はそうなると思います。だから、僕らは中国人のコーチを教育し、彼らが一人前になるのをサポートする。それが結果として、中国サッカー全体の発展に寄与することになると思っています」

 広州富力では、日本人スタッフと中国人スタッフが連携して、子どもたちを育成する環境ができ始めているという。

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