田村優が4年の成長で得たこと「試合の風景が遅く見えるようになった」

この4年間の成長とは。「例えば、試合中の風景は?」と聞けば、「遅くなった」と漏らした。
「これまで速く動いていた周りが、遅くみえるようになったんです。ほら、久しぶりに試合をすると、周りの動きが高速になるでしょ。それが、ゆっくり、ゆっくりに…」
 ジョセフHCの戦術では効果的なキックを活用し、時にはアンストラクチャー(崩れた局面)を意図的につくっていく。司令塔に寄せる信頼はおおきく、田村と周りの選手との呼吸、連携が勝負のポイントになる。
 連携を密にするため、「周りとよくしゃべるようになった」と明かした。
「こういう状況が起きたらこうだよとか、一緒にプレーの映像を見ながら話し合っています。この場面なら、ここにいってほしいって。それをもっと細かくしていかないといけないと思っています」
 チームメイトと一緒に映像を見る機会は、エディー・ジョーンズ前HCの代表時より大幅に増えた。15人の連携はラグビーの肝である。そういった意味で、周りとのコミュニケーションを痛感したのが、6日に行なわれた壮行試合の南アフリカ戦( ●7−41)だった。
「点差ほど、ネガティブな内容じゃないと思います。たくさんチャンスもつくった。あとはちょっとした勇気だったり、ちょっとした遂行力だったり、ちょっとの精度だったり。やっぱり、こだわるところが、ほんと、ディテール(細部)、コミュニケーションだなということが改めてわかりました。

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