東海大の飯澤千翔が日本インカレV。負傷の主将に代わり出雲に名乗り

グングンとスピードアップすると、その先頭に飯澤が立った。
「ラスト1周で前に出て、(残り)200mから100mまでうしろから上がってくる選手に合わせて、ラスト100mで勝負すれば逃げ切れるかなと思っていました」
 その言葉どおり、飯澤はバックストレートで後続を引き離しにかかった。しかし、小林青(あおし/鹿屋体育大2年)が飯澤に並びそうな勢いで一気に上がってきた。ラスト300mぐらいで電光掲示板の映像を見ると、小林がうしろに迫っているのがわかった。
「追いつかれそうになって、こりゃやばいなって思いました」
 そう語る飯澤だが、その走りにはまだ余裕が感じられた。
 ラスト100mになると、うしろを振り返ることなく、前だけを見つめる飯澤のギアが上がった。3段ロケットさながらのラストスパート。これこそ飯澤の強さである。
 関東インカレでも先をいく館澤をラスト100mでとらえ、最後は胸の差で勝利した。「スプリント力はピカイチ」と西田壮志(たけし/3年)が語るように、今回も圧倒的なスピードを見せてフィニッシュラインを切った。
 3分43秒07。2位の小林に0.40秒差をつけての優勝だった。
「勝ててよかったです。両角(速)監督からは4分でもいいから1位を獲ってこいと言われました。タイムは気にしていなかったので、勝てたことは大きな収穫になりました」
 レースを見ていた両角監督は、あらためて飯澤の強さを感じていた。

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