永井秀樹が明かす突然の監督就任の裏側。ヴェルディ再建へ腹をくくった


 そして新監督に指名されたのは、その5日前にS級ライセンスを取得したばかりの、ヴェルディユース監督の永井だった。
「公式発表の2日前(7月15日)の月曜日に、クラブハウスで竹本一彦ゼネラルマネージャー(GM)と山本佳津強化部長に呼ばれた。会議室に入るなり『オフ明けの明後日17日から、永井にトップチームの監督を任せたい』と告げられた。自分は『現役最後の試合で、大勢のサポーターの前でヴェルディ再建を誓いました。どんな立場でも全力を尽くす覚悟を決めていたので当然引き受けます』と答えた。ただ……」
 永井はアイスコーヒーで喉を湿らせ、少し間を置いてから話を続けた。
「ひとつだけ、『今度の日曜日(21日)からクラブユース(日本クラブユースサッカー選手権。高校生年代のクラブチーム日本一を決める大会)が始まります。可能ならば、クラブユースが終わってからでも大丈夫かどうか、羽生社長と相談させていただきたい』とお願いして、その日は話を持ち帰った」(永井)
 現役引退翌年の2017シーズン、永井は、GM補佐と同時にヴェルディユース監督に就任し、指導者としての第一歩を踏んだ。
 ヴェルディ黄金期を知るレジェンドの一人であり、かつ45歳まで現役を続けた永井。近年ヴェルディをピッチで支えた最大の功労者でもあることからも、将来的にトップチームの監督を任せられることは周囲の期待するところであり、それを踏まえてのユース監督就任だった。

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