永井秀樹が明かす突然の監督就任の裏側。ヴェルディ再建へ腹をくくった


 ユース監督の就任にあたり、永井は「ヴェルディユースを3年で日本一にし、ヴェルディのプレーモデルを確立する」という目標を立てた。
 初年度(2017)のクラブユース選手権、ヴェルディユースは関東予選で敗退。2年目(2018)は関東予選を突破して本戦出場しベスト16に進出。そして3年計画最後の今季(2019)、1年目から指導してきた選手も最上級生になり、目指す理想の形も機能し始めた。関東予選も順当に突破し、ヴェルディユースは2011年以来8年ぶりの日本一奪還に向けて最終調整に入った。
 そんな矢先でのトップチーム監督の打診だった。
「ブラジル・フランメンゴでの海外研修を終えてS級ライセンスも取れた。自分の中での勝手な想像としては、トップチームの成績次第では『夏のクラブユースが、ユースの選手たちと一緒に戦える最後の舞台になるかもしれない』という感覚もあった。『よっしゃ、みんなで日本一だ!』と気運も高まっていただけに、そこは相談させていただけたら、と思って……」(永井)
 翌7月16日(火)――。
 朝一番、トップチームのヘッドコーチでもある親友の藤吉信次と一緒に、羽生社長と会うことになった。
 永井は、羽生社長にトップチーム監督就任をクラブユース選手権後にできないかを相談した。羽生社長は、永井の気持ちを汲みながらも、やはり早急にトップチームの監督として指揮を執ってほしい意向を示し、永井はそれだけクラブは緊急を要する事態にあるのだと察した。

関連記事(外部サイト)