元本塁打王ブランコの本音「落合さんクレバー。中畑さんコメディアン」

1日を十数ドルで暮らす人が多いこの国にあって、ある意味アカデミーにいる選手はエリートと言える。

 そのアカデミーだが、ドミニカ社会から隔絶されている。とくに近年できたメジャーのアカデミーは、何もなかった原野を切り拓いて建設されたところがほとんどで、周囲に人気のないところが大半だ。

 アカデミーにはドミニカ人以外の、主として中南米の国から来た選手も多いが、彼らはアカデミーから一歩も外に出ることなく生活している。ドミニカ人の生の暮らしを見ることなく、ここを去る選手も少なくない。そして晴れてアメリカに渡った時、彼らはなんの違和感もなくフィールドに立つことだろう。アカデミーとは、ドミニカに場所を移した野球版”リトル・アメリカ”なのだ。
 その日の夜、ひとりの男に会った。彼の名はトニ・ブランコ。中日、DeNA、オリックスの3球団で通算8年間プレーし、2009年には本塁打王を獲得した右の長距離砲だ。すでに現役を退いていることは、そのふっくらした表情を見ればわかる。

 現役引退後はバーを経営していたがすでに閉め、今はカリブ海のビーチでジェットスキー三昧の日々を送っているという。

「まあ乗りな」と我々を車に乗せると、サントドミンゴへ向かうハイウェイに入っていった。

 車中でいろいろと話していると、自身の将来についても語ってくれた。

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