元本塁打王ブランコの本音「落合さんクレバー。中畑さんコメディアン」

ブランコは少年たちに野球を教えるビジネスを考えているようだった。この国の野球少年たちの夢はメジャーリーガーになること。彼らはメジャー球団との契約解禁となる16歳まで、元プロ野球選手が運営する私設アカデミーで野球に明け暮れる。

 ちなみに、私設アカデミーのトライアウトに受かれば、一切費用はかからない。アカデミーの運営者は、彼らに思う存分プレーしてもらいたいと、衣食住すべての面倒をみる。やがて、ここからメジャー球団と契約する選手が現れたら、契約金の一部が”育成料”としてアカデミーに入るというシステムだ。

 このビジネスを始めるには莫大な資金が必要だ。なにしろ、最初の契約選手が現れるまで、すべて持ち出しである。

 車は繁華街に入り、高級レストランの前で停まった。きらびやかな街並みは、ここがドミニカであることを忘れさせる。ブランコは出迎えたボーイにキーを渡すと、我々をレストランに招き、テラス席のソファーに座った。
「なんでも聞いてくれ」と言うので、まずは日本の野球の印象について聞いた。ブランコは練習量の多さに言及したが、決して否定的ではなく、むしろ「若い頃はあれぐらいの練習量が必要だった」と語った。意外なことだが、日本でプレーした経験のあるドミニカの選手は、日本流のトレーニングを肯定的にとらえている者が多い。

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