元本塁打王ブランコの本音「落合さんクレバー。中畑さんコメディアン」



 中畑さんはとにかく明るく、面白い人だった。いつも冗談ばかり言って笑わせてくれた。コメディアンみたいだったよ。そのせいか、僕自身も普段より明るくなった気がしたよ。まあ、ヨコハマにいた時は、チームは負けてばかりで、彼はマネージャーとしてどうかと思ったけど、とにかく楽しい人だった」
 次第にブランコは上機嫌になっていった。その姿を見て、はたして”成功”とはなんだろうと考えてしまった。

 教育があまり行き届いていないこの国にあって、野球は社会的にのし上がるひとつの手段である。ブランコ自身、地方の決して裕福ではない家庭の出身だった。その彼が、日本のプロ野球で活躍し、40歳を前にして巨万の富をつかみ、日々遊んで暮らしている。間違いなく”成功者”のひとりである。

 そしてこの国では彼のようにビッグマネーをつかむことを夢見て、アカデミーの若者たちは野球漬けの毎日を送っている。しかし、野球で成功を収められる者は、ほんのひと握りにすぎない。ブランコも日本に来ていなかったら、このような生活は送れなかったに違いない。

 ドミニカではアメリカ同様、成功を収めた野球選手は、基本、現場の仕事をしない。だから”成功者”は、現役時代に蓄えた富をひたすら消費する。

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