末續慎吾が100m9秒台の日本人3選手を評価。「格が違う」のは?

サニブラウン選手が(ガーナ人の父を持つ)ハーフで、小池選手が純日本人だから、という話ではありません。僕も日本でトレーニングをして海外で戦ってきたので、そのうえで9秒台を出すすごさがよくわかるんです」

――100mで9秒台のタイムを持つ日本人選手は、桐生祥秀選手(9秒98)、サニブラウン選手(9秒97)、小池選手の3人になりました。彼らのほかにも力のある選手が出てきています。

「現在の選手たちとパーソナルな部分で深く接したことはないですが、競技者としてもっとも自我が確立しているのは、サニブラウン選手だと思っています。他の日本人選手たちは、”集団の中で個が確立している”という印象があります。『誰かが頑張るから、俺も頑張る』といったように、周りから刺激を受けることで自らを高めようとしている。

それに対し、サニブラウン選手は『ひとりでも僕は速くなります』というような、いい意味での”個”が確立している。(100mで9秒97を記録した)全米大学選手権の前には『ぶっちゃけ言うと僕対アメリカ、みたいな感じ』と言っていましたが、世界陸上や五輪のような大舞台で、当然のように『ファイナルに残る』というモチベーションでいるのは、彼だけじゃないでしょうか。その点だけでも格が違いますね」

自身の経験から、後輩たちにエールを送った末續氏 photo by Sato Hiroyuki

――自我の確立の仕方は、競技生活にどのような影響を与えるのでしょうか。

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