末續慎吾が100m9秒台の日本人3選手を評価。「格が違う」のは?



「集団の中にいる選手は、その集団にまとまりがあって勢いがあるうちはいいんですが、それがなくなっても個を高めていけるのか、と考えると疑問があります。また、桐生選手も小池選手も、五輪が終わったあと、もしくは陸上をやらなくなったあとに存在をどう表現していくのかなと思います。

 僕は長い現役生活を送るなかで、陸上以外の業種の人たちとも話をたくさんすることで表現力の大切さに気づき、それを培うことができました。とくに若い日本人の選手たちは、陸上を通じてどう自己表現をしていくのかを考えるべきだと思います」

――桐生選手は、今年の7月からユーチューブで練習動画をアップするなど、情報を発信しています。

「僕の印象では、ユーチューブで情報を発信する人たちが求めているのは、自分が発信したことへの”共感”だと思っています。でも、アスリートは共感してもらう必要なんてない。アスリートは”疑問に思われてナンボ”で、それが存在価値になります。だから若いうちに、たとえば海外に練習の拠点を移してみるなど、『なんで?』と思われるようなチャレンジをしてもらいたいですね。

来年に東京五輪を控えているから、無理をしないということなんでしょうけどね。小池選手にしても、周囲の期待に応えるかたちで9秒台を出し、さらに大きな期待がかけられていると思います。

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