横綱・鶴竜の転機。「弱い自分を吹っ切ることができた」瞬間とは?

横綱・鶴竜の転機。「弱い自分を吹っ切ることができた」瞬間とは?

横綱・鶴竜の転機。「弱い自分を吹っ切ることができた」瞬間とは?の画像

向正面から世界が見える〜
大相撲・外国人力士物語
第3回:鶴竜(3)

 大相撲秋場所(9月場所)は、御嶽海の優勝で幕を閉じた。先場所の名古屋場所(7月場所)で賜杯を抱き、連続優勝が期待された横綱・鶴竜は、8日目に左膝を負傷し休場。不本意な結果に終わった。また、その直後、師匠の井筒親方(元関脇・逆鉾)が突然この世を去った。2001年、16歳の時にモンゴルから来日して以来、紆余曲折あった横綱が、これまでの相撲人生を振り返りつつ、敬愛する亡き師匠への思いを語る――

       ◆       ◆       ◆

 日本に来た時は体重が60s台だった私も、入門後は着実に体重を増やすことができました。ただ、100sを超えてからはなかなか増えなくて……。

 転機になったのは、2004年名古屋場所(7月場所)で、三段目で全勝優勝し、翌場所にポーンと幕下14枚目に番付が上がったこと。幕下15枚目以内というのは、7戦全勝優勝したら十両に上がれる特別な地位です。いきなり上がったから、案の定跳ね返されましたけど、対戦相手がみんなでっかくて、「この体じゃ勝てないな」と心底思いましたね。そこから、火が付いた部分もあります。

 その頃、同じ年に入門した白鵬関と安馬関(当時=のち日馬富士)は、ひと足早く十両昇進を決めていました。

1 2 3 4 5 6 次へ

関連記事(外部サイト)