首位柏が横浜FCに敗れてJ2も混戦だ。J1昇格争いのカギは「粘り」

両サイドに有効なボールが入らず、持ち味のえぐり込むような攻撃が出せない。膠着したまま、後半を過ごした。

 終盤、立て続けに好機をつかんだのは柏だった。CKから、連続してオルンガが高い打点で合わせる。しかしヘディングシュートはゴールの枠に飛ばず、それがひとつの潮目になった。

「後ろはゼロで抑えて、最悪、引き分けでもいいかなって思っていました」(横浜FC・武田英二郎)

 横浜FCは圧力を受けながら、腹をくくっていた。そんな89分、自陣に押し込まれた横浜FCは素早くリスタート。一瞬、柏の対応が遅れたのを見逃さなかった。右サイドを鋭く攻め上がると、マイナスのクロスをエリア内に入れ、シュートまで持ち込んでいる。体ごと投げ出したディフェンスにブロックされたが、初めて完全に崩した形だった。

 その直後、右からのCKをレアンドロが蹴る。中央でイバ、カルフィン・ヨン・ア・ピンがもつれ合うように飛び込む。ボールがこぼれたところに、途中出場の草野侑己がGKとの交錯を恐れずに飛び込み、ヘディングで決めた。結局、これが決勝点になった。

「(飛び込んだシーンに)迷いはなかった」

 そう語る得点者の草野は、リーグ戦は15試合ぶりの出場だった。当日のメンバー入りも微妙な状況で、出番を待っていたラッキーボーイが、天王山で結果を出した。

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