初の日本一直後に不穏な空気。八重樫幸雄が明かす広岡ヤクルトの不和

レフト線審は「ホームラン」とジャッジしたけど、阪急・上田利治監督は「ファールだ」と猛抗議。結局、1時間19分の中断の後にホームランとなりました。

八重樫 あの時、一塁側ベンチから見ていて、僕は「ポールを巻いてホームランだ」と思ったけど、別のところに座っていたヤツは「あれはファールだ」って言うんだよ。それで、「ファールになったら困るな」と思いながら、ドキドキして見ていた(笑)。
――あの場面で1時間19分も中断したのに、ヤクルト先発の松岡弘さんは集中力を途切れさせずに、その後も投げ続けたのは立派でしたよね。あの場面を松岡さんに尋ねたら、「ゆっくり休む時間をもらって、逆にリフレッシュできた」と話していました。

八重樫 この時、僕はケガをしていたからブルペンの様子は見ていないんだけど、あれは松岡さんだから、その後も投げることができたんだと思いますよ。もしも、安田(猛)さんだったら、たぶんダメ(笑)。松岡さんは最後まで集中力を切らさないタイプで、安田さんは「早く再開しろよ」って、イライラするタイプだから。

――結局、この試合にヤクルトは勝って、チーム初の日本一に輝きました。喜びも格別だったんじゃないですか?

八重樫 それはやっぱり、とっても嬉しかったですよ。でも、その翌日にはもうすでに、チームの中に「広岡監督は、もういいや」みたいな雰囲気が蔓延したんだよね……。

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