右サイドの伊東純也が森保ジャパンの攻撃のキーマンである理由

横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督が好むスタイルと言えばわかりやすいかもしれない。かつてのドイツ代表のトーマス・ミュラーとフィリップ・ラームの関係もこれに当たる。こう言ってはなんだが、酒井は、内を突くには体格的に目立ちすぎる気がする。安西の方がラーム的、神出鬼没に見える。

 日本の右サイドはほぼ完璧だった。それに比べると、中島と長友佑都(ガラタサライ)がコンビを組む左サイドの攻撃は物足りなかった。

 中島は右利きの左ウイングだ。動きはつまり、堂安的だ。堂安と中島がスタメンを飾ると、日本の攻撃は狭くなる傾向にある。このモンゴル戦の中島も例外ではなかった。相手の右SBに対峙すると、8割方、縦ではなく内へ進もうとする態勢を取った。ライン際を前進する長友とコンビネーションが発揮できれば問題なかったが、この2人は、右の伊東―酒井、伊東―安西のような関係は築けなかった。
 これはこの日に限った話ではない。この小柄な2人がいいコンビネーションを発揮したことは少ない。中島のステップはたしかに変幻自在だが、味方である長友にもわかりにくいものになっていた。

 右サイドのようにパスで崩すパターンがないのだ。相手SBの背後を突くプレーは2、3度止まり。前半、左に流れた南野拓実(ザルツブルク)が、その背後を突いてマイナス気味に折り返し、決定機を演出したシーンがあったが、総じて言えば、引いて守る相手をどう崩すかという問いに、左サイドは満足な答えを出すことができなかった。

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