三大駅伝で優勝を狙う東洋大。酒井監督の「強制なし」マネジメント術

ただ、1万mを27分30秒ぐらいで走れる走力がないと、マラソンでトップ争いができる2時間5分台は出せません。だから今は、トラックでスピードを磨いている最中なんです」
―― 一方でチームとしては、相澤選手がそういった多くの大会に出場している間は他の4年生がカバーしたりと、組織力が高まっている印象を受けます。

「やはり相澤に走りで依存、チームづくりでも依存では、エースに負担ばかりかけてしまう。そういう意味でも、彼が不在の間は副主将の今西駿介(4年)を中心にみんなをまとめてくれたので、チームにとっていい経験ができた期間になったと思います」

――酒井監督ご自身は、チームマネジメントという観点で何か実践されていることはありますか?

「私は監督に就任して11年目になりますが、毎年、あえて夏合宿を開催する場所を変えたり、練習メニューも固定化せず、選手たちに自分に合った練習場所・メニューを考えさせたりするようにしています。最終的には『一人ひとりが自立自走できるチーム』にしていきたいからです。

 もちろん東洋大らしい走りができるよう逆算してメニューを作ることも正しいですし、そこが辿り着くべき目標ではあります。ですが、やはり『優勝した時はこういう練習をしていたからこのメニューをやりなさい』と強制するのではなく、自分たちで自らの走り、状態を常に把握して構成を考えてほしいのです。

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