三大駅伝で優勝を狙う東洋大。酒井監督の「強制なし」マネジメント術



 これは大学で結果を残すことだけではなく、卒業後に実業団チームに入って以降のことを考えてのやり方でもあります。実業団選手になれば、多くのことを自分で決めなくてはいけませんから、大学の頃から己を知り、プランニングを考え、実践できる選手になる必要があるのです。実業団に入ってから『はい、スタート』では遅い。自立した人間でないと、強い選手にはなれませんから」

――では、今年の夏合宿を9年ぶりに福島県・猪苗代町に設定したのも、選手たちの意見を考慮したうえで決定されたのですか?

「それもあります。選手によってはクロスカントリー派や、ロードで練習したいという選手もいました。加えて、足の状態がよくない選手、競歩の選手がいることも考慮して、最終的に猪苗代町に決めたんです。クロカン向けの起伏あるコースもあれば、競歩選手用に平坦なコースもありますし、柔らかい芝もあるので。また、クロカンのコースが充実している山形・上山市蔵王への交通アクセスもよかったのも合宿の拠点に決めた理由のひとつです」
――水分補給に関しては、合宿ではスポーツドリンクではなく、ミネラル入りの麦茶を多く取り入れたということですが、どういった理由からですか。

「スポーツドリンクは、飲みすぎると選手たちのウエイトの問題があり、エナジードリンクではカフェインを摂り過ぎてしまう。

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