シメオネ主義炸裂。アトレティコ「この10年で最低の試合」でも勝つ

1勝1分けのアトレティコは、ユベントスとの首位争いを制するため、負けられなかった。週末のリーグ戦で、バレンシアに追いつかれ、勝ち点を落とした悪い流れを断ち切る必要もあったはずだ。

 しかし、アトレティコのプレーは重かった。選手同士の距離感が悪く、前に進めない。それぞれのポジションでノッキングを起こしていた。ポルトガル代表の新鋭、ジョアン・フェリックスがケガで不在の影響はあったが、もっと深刻な問題のようにも見えた。トーマス・パーテイ、サウール・ニゲス、コケという3人のMFがあっさりとボールを奪われ、カウンターを浴びているのだ。

「我々はコンパクトにプレーし、ほとんどチャンスを与えていない」

 レバークーゼンのペーター・ボス監督は語ったが、大げさではなかった。
 後半が始まっても、プレーは改善していない。ひとつ明らかなのは、サイドで起点になれるアタッカーがいなかったことだろう。センターMF的なキャラクターを持つ選手ばかりを並べ、動きに流れが出なかった。

「この10年で最低の試合だ!」

 番記者たちも、その起用法に苛立っていた。

 もっとも、シメオネはその布陣を意図的に用いていた。4人のセンターMFでバックラインの前の防御線を敷いていたのである。

「相手の戦いを研究したが、攻守の切り替えのところで苦しんでいた」

 シメオネはそう言う。

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